信じられない!瞬時に創造性を上げる科学的な方法3選

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 近年、仕事などでクリエイティブな発想を生み出す為に、創造性を上げたい方は多いと思います。

 ですが、世の中には星の数だけ、創造力を向上させる方法のバリエーションが存在しています。

 もちろん皆さんは「面倒くさい方法はやりたくない」とか「もっと簡単に時間を掛けず創造性を上げたい」という事を考えていることも分かっています。

 なので今回は時間も掛からないし、何なら気合を入れて取り組む必要性が無いのにも関わらず創造力がアップしてしまう方法をご紹介します。

 その中から、お好きなやり方をお試しあれ。

寝っ転がる

 家に居て、ブログとか小説とか、仕事で何か良いアイデアを思いつきたい時があるでしょう?

 そんな時は、寝っ転がるのが一番です。

 これについては、オーストラリア国立大学のダレン・リプニッキとドン・バーンの研究があります。(1)

 彼らは参加者に、五文字からなるアナグラムの問題を直立姿勢とマットレスに横になった状態の両方で解いてもらいました。

 アナグラム(創造性を測る)問題の難易度は様々で、面白いことに横になった参加者の方が問題を解く速度がおよそ10%速くなり、したがって制限時間内の正解率も高った。

 研究者によると、これは青斑核と呼ばれる脳の小さな部分と関係があると言い、この部位が刺激を受けると「ノルアドレナリン」と「ストレスホルモン」を分泌するので血流量とエネルギーが「増大・放出」する。

 直立状態では青斑核が刺激を受けてノルアドレナリンを分泌してしまうので、創造性や柔軟性を脳の活動を低下させる。

 しかし、横になるとそれを抑えることが出来るので、型破りな発想が出来るようになるということです。

 私はスタンディングデスク推奨派ですけど、そうじゃない人は試して見るのはアリですね。

手前に引き寄せる&腕を組む

 人は何故か自分の方に物を引き寄せると、それが好きになるだけでなく創造性まで上がってしまうようです。

 心理学者のロナルド・フリードマンとイェンス・フィルスターの実験で証明されました。(2)

 二人の参加者をテーブルの前に座らして、創造力テストを行う。

 日用品の使い方をたくさん考える、つまり水平思考の問題を解く課題が出たワケだが、右手でテーブルをそっと下から引く動作をする人と、逆に遠ざけるように押す動作をした人で分かれました。

 すると手前に引いた人の方が創造力テストの点数がかなり高かったのです。

 さらにロンチェスター大学のロン・フリードマンとアンドリュー・エリオットの研究では腕を組むだけでも効果が現れました。(3)

参加者に腕を組んだ場合と、両手を膝に置いた場合でアナグラム(創造力を測る)問題を解いてもらいました。

 すると、腕組みした人は両手を膝に置いた人よりも二倍近く問題に取り組み、結果としてアナグラムを解いた割合もずっと高くなった。

 つまり仕事場でも良いし、学校でも良いので、創造力を一時的に上げたい時は少しテーブルを引き寄せるような行動をしてみるのもいいでしょう。

 それか、腕を組んでもらっても結構です。

観葉植物を置く

 これは割と定番ですね。真新しいさが無いですのですが、お金に少しだけ余裕がある人は是非オフィスや家に配置する事をお勧めします。

 一応、実験としてはテキサスA&M大学のロバート・ウルリックあります。(4)

 彼は、八か月に及に渡り実際の職場で創造性を調べたところ、職場に花や観葉植物が置かれていると、男性社員から出されるアイデアが15%も増え、さらに女性社員の場合は問題への対応が以前よりも柔軟になりました。

 また、別の研究では緑の囲まれた庭で遊ぶ子供は何も無い空き地で遊ぶよりも、工夫を凝らした遊び方を思いつきやすいようです。(5)

 少々値段が高い物も観葉植物にはありますが、それで素晴らしい仕事が出来るなら費用対効果はバッチリな気がします。

 他にも植物には様々な恩恵がありますので、そう言った意味でもデスクに小さな植物を置くところから始めてみるのはいかがでしょうか。

参考文献

・(1) D. M. Lipnicki and D. G. Byrne (2005). ‘Thinking on Your Back: Solving Anagrams Faster When Supine Than When Standing’ . Cognitive Brain Research, 24, pages 719-22.

・(2) R. Friedman and J. Forster (2002). ‘The Influence of Approach and Avoidance Motor Actions on Creative Cognition’. Journal of Experimental Social Psychology, 38, pages 41-55.

・(3) R. Friedman and A. J. Elliot (2008). ‘The Effect of Arm Crossing on Persisitence and Performance’ . European Journal of Social’ . Cognitive Brain Research, 24, pages 719-22.

・(4) A. F. Taylor, A.Wiley, F. E. Kuo and W. C. Sullivan (1998). ‘Growing Up in the Inner City: Green Spaces As Places to Grow’ . Environment and Behavior, 30, pages 3-27.

・(5) A. J. Elliot, M. A. Maier, A. C. Moller, R. Friedman and J. Meinhardt (2007). ‘Color and Psychological Functioning: The Effect of Red on Performance in Achievement Contexts’ . Journal of Experimental Psychology: General, 136, pages 154-68.

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